今回紹介するのはセガサターンと同時に発売されたローンチタイトル「ワンチャイコネクション」です。
開発はマイクロネットという会社で、セガサターンでは「GOTHA」や「麻雀狂時代シリーズ」などを開発しています。
ワゴンセール常連ソフト
当時は「リグロードサーガ」や「エアーズアドベンチャー」と並んでよくワゴンセールで見かけるソフトでした。
本体と同発タイトルでしたがこのグラフを見るとダブついていそうなのがよくわかります。
プレイする2時間サスペンスドラマ
舞台は1997年、中国への返還を目前に控えた香港。
主演は布川敏和さん、相手役には杉本彩さんが起用されています。
また、捜査本部長役に原田大二郎さん、脚本はジェームス三木氏と、サスペンスドラマとしてなかなか本格的なキャスティング。
全裸女性が打ち上げられているところから始まり、タイミングよく第二の殺人が起きるといった展開も、2時間サスペンスドラマの骨組みをしっかりと押さえています。
ただ、原田大二郎さんはともかく、メインのお二人の演技が……(笑)
ゲームの流れ
ストーリーは13の章に分かれていて、各章とも操作に一定の進展があるとムービーが挿入されて次の章へ行くという流れ。
ムービーパートが良いモチベーションになって先へ進めることができました。
ゲームの方は聞き込み捜査が中心。セリフはボイス付きです。
関係者や証拠品の他、自分であらかじめセットした「質問」をぶつけます。
ポイントとなる情報を引き出すと質問が増えたり反応が変わったりと話が進展を見せます。
辛かったところ
まず香港が舞台だからなのでしょうか、登場人物の名前がわかりづらいです。
ダニエル張だのダグラス朱だの字面が似ていたり、漢字の中国語読みがわからず、顔と名前と読みが一致せず、特に序盤はストレスが溜まりました。
捜査が基本的に聞き込み(または取り調べ)なので主人公の反応がなく、フラグが立ったのがわかりにくいです。
また、フラグ1個ずつ進めていくというよりは、ここまでにこのフラグ3つを立てておく必要があるといった感じなので
既に終わったものと思っていた話でフラグの回収忘れがあると、どこで詰まっているのかわからなくなりがちでした。
途中で何度も行き詰まって総当りしましたが、この主人公の反応がないということも相まって
フラグが立っているのがわかりにくく、総当たりを用いてもなかなか先に進めないところもありました。
オプションで難易度を初級にすると、フラグの数が画面下に表示されて、集めていない証言の数を確認することができます。
最初はこちらのモードでプレイすることをおすすめします。
良かったところ
終わった後は2時間ドラマのようにサッパリとした達成感がありました。
2時間ドラマが好きな方、サスペンスドラマが好きな方には合っているかもしれません。
クリアまでにかかった時間は約16時間でした。