パワーメモリーのデータが読めなくなった(?)ような症状が発生しました。 慌てて試行錯誤して、結果としてデータは無事だったのですがその顛末を記録しておこうと思います。
事の起こり
LUNAR で「せっけん」というアイテムがあります。 ゲーム序盤の、あるイベントの最中にしか買うことができません。 このアイテムがないと隠しイベントを見ることができません。 私はこのアイテムを持ってはいませんでした(正確には入手はしたものの、諸事情により失くしてしまった)

そこで私はプロアクションリプレイ2を使うことにしました。 プロアクションリプレイ2は改造コードを入力することによって、起動中のゲームのメモリ内容を書き換えることができるものです。
具体手順
プロアクションリプレイ2はパワーメモリーと同様にカートリッジスロットに挿すものです。 パワーメモリーより認識率を上げるためか、サイズが大きめに作られています。 それどころか大きすぎて抜き差しが大変で、カートリッジスロットも壊れないか心配なレベルです。
そんなこともあり、いつもプレイしているスケルトンのサターンには挿したくありませんでした。(カートリッジがキツくてスロットがガバガバになるので)
そのため以下の順序でデータを変更しました
- パワーメモリーを別の本体(以下サターンB)に挿してサターンBの本体へデータをコピー(サターンBには新しい電池を入れておく)
- ムービーカードとプロアクションリプレイをサターンBへ。
- プロアクションリプレイで設定してゲームを起動。アイテムを増やして本体(サターンB)にセーブする。
- プロアクションリプレイを抜いてパワーメモリーを挿し、本体からパワーメモリーへ、アイテムを増やしてセーブしたデータをコピー。
- パワーメモリーとムービーカードをスケルトンのサターンへ戻す。
上記の手順でアイテムを増やしたデータを作りました。
トラブル発生! パワーメモリー認識せず
手順の通り進め、元のサターンでゲームを再開できる状況になりました。 ところが元のサターン側で LUNAR を起動した時にトラブルが発生しました。
まず、パワーメモリーがきちんと認識されていることを本体のデータ管理画面で確認した後、ゲームをスタートさせた(電源のON/OFFもなく)にも関わらず ゲーム画面でパワーメモリーが挿さっていないような動作になっていました。 カートリッジRAMがグレーになっていて選択できない。 セーブもロードもできません。
パッド操作でリセットを掛けて本体のデータ管理画面で見ると、これまたパワーメモリーが挿さっていないかのような表示。 カートリッジの抜き差しも電源のON/OFFも経ずにパワーメモリーの認識状態が変わることがあるのだろうか……?
電源を入れ直すとまた認識状態に戻りました。 やっぱりカートリッジの差し直しもしてないのに認識状態が変わる? 再びゲームを起動するとまた認識されず。データ管理画面に行くと再び認識していませんでした。
データが消せない!
もしかして手を加えたセーブデータが問題になって悪影響が? と思い、該当のデータを削除してやり直そうと思いました。 ところが! 該当のデータを消すことができない。
データを選択して消去すると画面がいつものように画面がモザイク暗転して普通に処理されたかのように見えるけれどもデータはそのまま残っていました。 何度やっても消せません。 試しにデータを本体側へコピーしてみるとそちらは普通に消すことができるし、本体側のデータなら正常に読み込めるのでゲームを再開することもできます。
パワーメモリー内の他のデータも消してみたところ、こちらもまた消すことができませんでした。 パワーメモリー(またはカートリッジスロット)が壊れてしまったのでしょうか?
原因判明!
試しに今度はパワーメモリーをさきほど使用したサターンBの方へ挿してみました。 こちらはデータを消すことができました。パワーメモリーは壊れていないようです。 ということは本体そのものが壊れた?
それ以外にサターンBとの違いを考えると、今はムービーカードがスケルトンサターンに挿さっていたのでサターンBには挿さっていない……。 元のサターン側でムービーカードを外した状態でパワーメモリーのデータを消してみると……消えた! こいつのせいだったのか!
原因がわかったのでムービーカードを無水エタノールと綿棒で掃除して挿しなおしたところ……無事データも消せるし認識しなくなる症状もなくなりました。 よかった。
まとめ
原因はムービーカードの接触不良(といはいえLUNARシルバースターストーリーMPEG版はムービーカードを正しく認識していました)でした。 ムービーカードを挿せる背面の拡張スロットは、接触不良によりパワーメモリーのデータが消えないなどの思わぬトラブルが発生することもあるようです。 もし似たようなトラブルに合われたらこのことを思い出していただければと思います。