今回はセガサターンを中心に1995年の後半をプレイバックしてみようと思います。
ここからはセガサターンユーザーになったので思い出話が増えてきます🙂
1995年の前半についてはこちらをご覧ください。
1995年7月頃
1995年前半の最後にセガサターンがバーチャファイターリミックス同梱で34800円に値下げしたことを書きました。
その直後、プレイステーションも対抗して29800円の値下げを発表、7/21から価格が引き下げられました。
プレイステーションはこのモデルからS端子がなくなったようです。
このセガサターンとプレイステーションの値下げ競争に対して任天堂は、「ウルトラ64(ニンテンドー64のこと)を年末に発売する」とコメントして、スーパーファミコンからユーザーが流れていかないように牽制しています。
コメントでは年末としていましたが、実際にニンテンドー64として発売されたのは翌年6月下旬でした。
ソフトの方は話題作の「Dの食卓」が3DOから移植され発売されました。
そして時代の先を行き過ぎてしまったハード、バーチャルボーイもひっそりと発売しています。
バーチャルボーイは発売こそインパクトあったもののすぐに沈静化。
私は発売からしばらくしてソフト1本100円、本体は5000円(全て新品)で投げ売りされていた時に買いました😅
結構好きでしたけどね。やはり画面が赤一色で目が悪くなるイメージが避けられなかった。
(写真: 電撃王 1995年7月号)
一方プレイステーションでは7/21に私がプレイステーションで最後に購入したソフト「Jリーグ実況ウィニングイレブン」が発売。
このソフトがクソゲーだったことが私がプレイステーションからセガサターンに乗り換えたきっかけのひとつでした。
この頃から下の記事にもあるように発売予定タイトル数でプレイステーションを上回り、
専門誌ではバーチャファイター2、バーチャコップ、セガラリーのビッグ3の露出が増え初めます。
(写真: セガサターンマガジン 1995年8月号)
1995年8月頃
8/11 カプコンがストリートファイター リアルバトル オンフィルムが発売しました。
ゲーム雑誌の事前情報では実写映画が題材のゲームとなっていたのでかなりイロモノだと思っていましたが、友人の家でやらせてもらったらびっくり、プレイ感覚はほぼスパ2X(スーパーストリートファイター2X)じゃないですか。
当時スパ2Xは家庭用では3DOでしか出ていなかったので嬉しい誤算。
スパ2Xじゃなかったのは、おそらく3DO独占での販売契約があったのでしょう。
この頃は友人宅でこのストリートファイター リアルバトル オンフィルムで対戦し、そのままゲーセンに移動してバーチャ2で対戦する。
そんな日々でした。
8/25 に魔法騎士レイアースが発売。
セガはリグロードサーガ、シャイニング・ウィズダム、魔法騎士レイアースの3本でロープレ王国というキャンペーンを展開していました。
たまたま発売日にゲームショップに寄ったらこのレイアースが大量に並べられていて、大画面でOPムービーをデモしていました。
しかも、発売日なのに価格は3360円!(定価は4800円)
これを見て私はプレイステーションからセガサターンへの乗り換えを決めました。
ウィニングイレブンやアーク・ザ・ラッドのようなソフトが1割引すらされずに定価販売。
ウィニングイレブンのようにつまらないソフトも、アーク・ザ・ラッドのように数日ですぐに終わってしまうソフトも買い取ってもらえない。
少しずつ溜まっていた不満で急に嫌気が差してきました。
さらにはこれまでセガマーク3、メガドライブ、ゲームギアとセガのゲームが好きだったのに、何でセガのゲームができないプレイステーションをやってるんだと。
そういうことでついにセガサターンへの鞍替えを決意したわけです。
とはいえ一番の理由は「セガサターンでバーチャファイター2が出るから」なのですけどね🤣
さっそく当時住んでいたところの隣の市にある、唯一知っていたプレイステーションの買取をやっているお店まで遠出をして買取りしてもらいました。
そのお金でセガサターンを買いました。
ソフトはもちろん魔法騎士レイアース。ちなみに原作は全く知らないしアニメも見てませんでしたが、ゲーム自体が面白かったので十分楽しめました。
レイアースがあまりにも安かったのでもう一本おまけに卒業2も買いました。
育成SLGというジャンルがはじめてだったので新鮮な気持ちで遊べました。こちらもまぁまぁ面白かった。
さらにこの月、闘神伝Sが発売決定。
プレイステーションで話題になっていたソフトのサターン移植ということでしたが、公開された画面写真は開発中とはいえプレイステーションとの差は歴然。
「やはり3Dゲームはプレイステーションの方が強いなぁ」とテンションだだ下がり。
1995年9月頃
9/14 レイヤーセクション発売。
家電量販店のゲーム試遊台で遊んだところ、あまりにも面白くてすぐ買って帰りました。
シューティングゲームはほとんどやらない自分でしたがこれは面白かった。
私のよく行くゲーセンには置いていなかったので、その時はアーケードからの移植とは知りませんでした。
セガサターンはここまで順調に売上を伸ばし、9月末の段階で150万台を出荷しています。
1995年10月頃
新しい発表ではサクラ大戦の発表がありました。
開発中の写真がちょっとやぼったい感じでしたし、続報があまりなかったので私としては注目度はまだ低めでした。
セガとSNKがクロスライセンス契約を締結してザ・キング・オブ・ファイターズ95と餓狼伝説3の移植が決定しました。
さらにそれまで発売予定だったヴァンパイアがヴァンパイアハンターに変更になり、移植決定!
プレイステーションの方はヴァンパイアのままでしたからこれはすごい!
セガサターンへのアーケードの格闘ゲーム移植が続々と発表されます。
セガのバーチャファイター2にバーチャコップ、セガラリー、さらにはキング・オブ・ファイターズもヴァンパイアハンターと、アーケードゲームを家でやるならセガサターンという流れが完全に決まってきた感じです。
また家庭用のオリジナルゲームでも真・女神転生デビルサマナーやドラゴンフォース、ガーディアンヒーローズの情報が公開され始めたので年末に向けて徐々に盛り上がってきていました。
1995年11月頃
バーチャコップとバーチャガンのセットが発売。
年末商戦の口火を切った形です。
さらに11/15から5000円キャッシュバックキャンペーンで実質値下げ。
これで29800円だったプレイステーションに並びました。
バーチャファイター2の発売日が12/1に決定!
95年度内発売予定となっていたのでわざわざ「年度内」と断るということは95年には出ず、96年の4月までに出すということだろうと思っていたら……。
雑誌の12月号(11月発売)では唐突に発売日が12/1に決定と!
予定が狂ってお小遣いが間に合わない😇
1995年12月頃
そしていよいよ12月1日、バーチャファイター2発売!
学校サボって朝から買いに行きました😇
(買った後そのまま学校へ……)
セガサターン本体も200万台突破!
ここまでの流れを見ればこの売れ行きも納得でしょう。
ダライアス外伝も発売され、格闘やセガの体感ゲームだけでなくシューティングまでアーケードゲームを網羅。
年末には真・女神転生デビルサマナー、セガラリーチャンピオンシップも発売。
NECがNECインターチャネルとなり同級生if発表。
アーケードゲーム、カルトな人気のRPGと来てパソコンのソフトまでセガサターンに。
もうすべてのゲームはここに集まっちゃうんじゃないの?という雰囲気はありましたね……。
発表されたものの最後まで発売されなかったものも。
これは最後まで雑誌に載っていましたが結局発売されませんでしたね。
こちらは企画進行中だから、そもそも正式に発売予定になったわけじゃないのかな。
この頃から発売されるソフトも多くなってきて、セガサターンマガジンが月2回刊化します。
後を追うようにサターンFANも隔週刊化。
サタマガはインタビュー記事多め、アーケード移植の記事多め。
サターンFANは家庭用タイトル、攻略情報厚めな感じでした。
当時は「買ってもいないソフトの攻略情報が載っていてもな……」と考えてサタマガを買っていました。
今読むとサターンFANの方が楽しいかな。
アーケードでは12月にバーチャロンが稼働し始めましたが、稼働直前で早くもセガサターン移植が発表!
バーチャ2もバーチャロンもどれだけお金を使ったことか……😅
ただ、流石にバーチャ2のセガサターン版もギリギリなんとか移植できた感じなのに、1画面で2人対戦するなら2人分の画面を描画しなければならないわけで……。
どう考えても普通に移植はできないでしょうと思って私自身はほとんど期待ゼロでした(結果そこそこ良い移植だったと思います)。
1996年前半はこちらです。