セガサターンが発売25周年を迎えたこともあってか、最近になってセガサターンのカタログ系ムック本が立て続けに2冊発売されました。 「セガサターン パーフェクトカタログ」と「オールアバウト セガサターン」の2冊です。 この2冊の本についてご紹介したいと思います。
セガサターン パーフェクトカタログ

まずは1冊目、先に発売された「セガサターン パーフェクトカタログ」です。 定価は2381円+税でジー・ウォークという出版社から発売されています。 192ページあり、後述の「オールアバウト セガサターン」と比べると少し厚みがあります。
時代背景の解説があり、そのあとハードウェアの解説へと続きます。 セガサターンの性能/機能を紹介する中でVDPの仕組みについても解説がされています。 内部ではどういった構成でソフトが動いているのか想像できて楽しいです。
さらにハードウェアの面ではセガサターン本体の各種パッケージ写真が掲載されています。 100万台キャンペーンボックスやお年玉キャンペーン限定版など一時期しか出回らなかったものも見ることができます。 セガサターンだけでなくVサターンやハイサターンについてもキャンペーン時のパッケージ写真が網羅されていて、見応えがあります。

周辺機器もパッケージ写真付きで掲載。 カラオケ機やセガサターン接続専用のコネクタを持つテレビの紹介などマニアックな情報も写真入りです。

続いてソフト一覧です。 テキストは「オールアバウト セガサターン」に比べると多めなのですが、単純な誤植であったり、内容的にシリーズの別作品の解説が混じっていたりとやや信頼性に欠けるところがあります。 大事なところでは、この本の帯に「1057タイトルの国内発売パッケージ&画面写真付きソフト紹介」とありましたが「DiscStation 別冊 i miss you」が載っていませんでした。
逆に1057本に含まれていない(発売直前で発売中止になった)スコーチャーが載ってしまっています。 他にも「サイバードール 復刻版」など廉価版が存在するソフトの一部に廉価版の記載がないところも気になります。 本体パッケージや周辺機器の情報は充実していますが、ソフト一覧の信頼性は「オールアバウト セガサターン」に軍配が挙がるかなと思います。

オールアバウト セガサターン

続いて後発の「オールアバウト セガサターン」。 定価2100円+税でイカロス出版という出版社から発売されています。 まずはセガサターンの歴史として当時の時代背景がさらっと解説されています。
続いて基本スペックの紹介と、ハローマック限定モデルやトイザらス限定モデルの写真なども含めた本体バリエーションを掲載。 周辺機器の紹介。こちらもさらっと。

メインになるのはソフトの一覧。 初回版などのバリエーションも含めて全ての型番が記載されています。 バリエーション違いのパッケージ写真も掲載されていることが特徴です。 例えばパッケージが3種類あるアポなしギャルズおりんぽすも3パターンのパッケージ写真が載っています。

ところどころにコラムが挿入されていて、ピクチャーレーベル仕様ソフトや非売品の紹介、専門誌の紹介など充実しています。 また、ソフトの紹介も特に大きいサイズの解説はパーフェクトカタログと比べるとしっかり記述されているように感じます。

最後の索引には廉価版も含めた形でリストされていて、ソフト一覧の面はどちらかと言えばこちらの方が信頼性が高いように思えます。 1点だけ、光栄から発売された「秀吉・信長セット」が載っていないところだけが気になりました。
総評
両方買ってみて、それぞれ特徴がありました。 「セガサターン パーフェクトカタログ」の方は本体、周辺機器に強みが、「オールアバウト セガサターン」の方はソフトの紹介やコラムに強みがあります。 これは両方とも必携ですね。 誤植は双方ともそれなりにあります。
最後にひとつ言わせてほしい(大したことじゃないけど)
両誌ともスカイターゲットがミッションスティック対応になってますが、対応してませんから! (パーフェクトカタログの方はミッションスティックの説明、オールアバウトの方はソフトの説明)
ま、セガのサイトでも対応になっているし仕方ないか……?
詳しくはこちらを。
