ここではレトロゲームをより楽しむためのアイテムを紹介します。
KV-29DS65
みなさんは普段レトロゲームをどうやって楽しんでいますでしょうか?
現行機のオンライン配信? レトロフリーク? フレームマイスター等のアップスキャンコンバーター?
いずれにせよ液晶テレビにHDMI接続という方が多いのではないでしょうか。
今回は我が家でほぼセガサターン専用と化しているブラウン管テレビ「KV-29DS65」を紹介します。
KV-29DS65 という型番で 2000年代前半に販売されていた家庭用テレビです。
このテレビ、10年以上使っていますが控えめに言って最高です。
その最高なポイントを紹介します。
29インチの大画面!
このテレビが発売された頃、大抵の家庭ではリビングの大きなテレビでも21〜29インチだったと思います。
29インチのテレビは家庭用では大きな部類です。
鉄山靠したアキラが画面から飛び出してくるような迫力を味わえます!
ちなみにKV-25DS65という25インチのものもあります。
平面トリニトロン
ブラウン管のテレビと言えば画面が湾曲しているのが普通でした。
また、トリニトロンと言えばソニーのPC用CRTディスプレイでは有名なブランド。
このテレビはそのトリニトロンで画面がフラット。
画面の端まで歪まないで綺麗に見えます。
4:3 の画面比
このテレビが発売された頃はブラウン管でも縦横の大きさの比が 16:9 のテレビが増えてきていた時期でした。
しかしドリームキャスト以前の家庭用ゲーム機は 4:3 のテレビ向けに作られているので、
レトロなコンシューマーゲームを楽しむなら 4:3 のテレビが最適です。
また、16:9 の画面だとバーチャガンが使えないようです(後述)。
デジタル回路なしで遅延なし
16:9 テレビの普及と同じくして、(現在の液晶テレビでもそうですが)デジタル回路を内蔵して
絵作りをするテレビが増えてきていました。しかし回路が入っているとゲームをプレイする場合に
表示が遅れ、微妙な操作遅延が発生してしまいます。
最近のテレビでは「ゲームモード」など遅延しないよう、こういった処理をスキップするモードがついていたりしますが、この頃にデジタル回路が内蔵されたテレビにはそういったモードはほぼありません。
このテレビはむしろデジタル回路が内蔵されていないのでゲームをプレイするのには最適です。
同時に発売された KV32-DX650 等のDXシリーズの方はデジタル回路が内蔵されていますのでご注意を。
迫力のサウンド
筐体が薄い液晶のテレビと比べれば言わずもがな、重低音が段違いです。
一応このテレビの発売当時のウリのひとつでもあったようです。
とはいえあくまでレトロゲームをプレイする上での話で、現行機を5.1chサラウンドスピーカーでプレイした方がもちろん迫力はあると思いますが、昔はゲームをプレイする際にわざわざコンポを持ってきて繋いでスピーカーから音を出してプレイしたりしていました。
このテレビはそんなのは必要なく、テレビで十分と思えるくらい迫力のある音が出ます。
光線銃デバイス、ガンコン(バーチャガン)が使える
やはりブラウン管テレビの強みは何といってもこれでしょう。
液晶テレビでは逆立ちしても無理な、光線銃系のデバイス(セガサターンではバーチャガン)が使えることです。
バーチャコップもハウス・オブ・ザ・デッドもポリスノーツも思う存分楽しめます。
もちろんデスクリムゾンも楽しめますよ。
※ブラウン管でも 16:9 の場合、走査線の数の違いからバーチャガンが使えないことがあるようです。
AVマルチでRGB 接続
そして極めつけは何と言ってもこれ。このテレビは前面にAVマルチ端子が付いています。
AVマルチ端子というのは何かというと、ソニー製の一部のテレビに搭載された、プレイステーション専用の入力端子です。
プレイステーション用のAVマルチケーブルというものを使えばプレイステーションがクリアな画像で楽しめるのです。
プレイステーション専用のものをなぜここで紹介しているのかというと、実はこのAVマルチ、中身はRGBのケーブルと同じなのです。
そして、世の中には便利なものがあって、AVマルチ <–> RGB21pin 変換ケーブルというのがありまして、
これを使えば RGB21pin のケーブルが使えるレトロゲーム機なら全てRGB接続でプレイできるのです。
(現在品切れ中のようですが)穴場開発事業団さんで販売されていました(私が購入したのは他の業者さんだったかも)。
(画像はAmazonより引用)
RGB接続の綺麗さは一度使ったらもう元には戻れません!
ちなみにセガサターンの純正RGBケーブルは質が悪く、ジーっというノイズが常に乗るので別途購入しましょう。
普通の部屋に置けるテレビとしてはとても良いものです。
地デジチューナーを使えば一応テレビも見れます(笑)
さらに、下記の記事で紹介している gscartsw を使用すれば RGB を分配してテレビとキャプチャの両方を高画質で楽しめます。
購入するには
ちなみに私は発売当時に新品で買ったわけでもなく、地デジ化の流れが加速していた時期にオークションで購入しました。
それでもまだ何の不調もなく無事に動いてくれています。
今でもたまにオークションで見掛けますが、特にプレ値など付いておらず比較的安価に購入できるようです(重いので送料が高くなりますので注意)。
ブラウン管のテレビとしては末期の発売でしたがそれでも発売からずいぶん経つので
いつ壊れてもおかしくはないです。購入の際はご注意ください。
以上、我が家で使っている KV-29DS65 の紹介でした。
また、こちらの記事ではブラウン管と液晶テレビの画質を比較しています。
こちらも合わせて御覧ください。
それでは良きレトロゲームライフを!