こんにちは。
ハマチさん(@ss19941122)です。
今回は Hyperkin というメーカーが出しているセガサターン用の HDMI ケーブルをご紹介します。
外観
片方のケーブルがセガサターン用のプラグ、もう片方は HDMI のプラグとなっていて、セガサターンをそのまま HDMI 端子を持つ機器に接続できるようになっています。
4:3 と 16:9 の切り替えスイッチが付いていますが、セガサターンで使用するので 16:9 を使うことはないでしょう。
間に入っているボックスには給電のための microUSB 端子が付いています。
ここへ別途給電しないと映りません。
裏面には放熱のため通気孔が設けられています。
画質
画質について見ていきます。
こちらのケーブルを使うと、720p にアップコンバートされて出力されるようです。
比較対象は RGB 入力からフレームマイスターで 720p にアップコンバートした画像です。
バーニングレンジャー
Hyperkin の方は階調や輪郭がややぼやけてしまっていることがわかります。
スーパーロボット大戦F 完結編
バーチャファイター2
今度は高解像度を使用しているゲームでの比較です。
画面で見た時の綺麗さはやはり RGB の方が上に感じるのですが、Hyperkin の方がチラつきは抑えられています。
拡大画像の比較でもその差が出て、瞬間の画像では Hyperkin の方が線がしっかり映っています。
ラグについて
操作時のラグについては特に感じませんでした。
安物のアプコンだとシューティングゲームなどできないぐらいにはラグがあったりしたものですが、Hyperkin のこのケーブルでは問題なさそうです。
同期信号問題
フレームマイスターを使用していると、画面解像度の切り替わりで信号を見失って正しく映るようになるまで少し時間がかかります。
(使用しているキャプチャは信号が止まると自動で録画を停止してしまうので困ります)
原理上フレームマイスターでなくともこの制限はついて回るようなのですが、この Hyperkin のケーブルではかなり軽減されていました。
下が比較した映像です。
仙窟活龍大戦カオスシードでは、シナリオごとのエンディングの一番最後にある「終劇」画面が高解像度になっていて、フレームマイスターではほぼ見えないかせいぜい一瞬映るだけでしたが、しっかり見えています。
うぉぉぉぉ シナリオED→終劇→タイトル画面→セーブデータ選択で一切録画が途切れない!(それにしても豪華な声優陣…) #セガサターン pic.twitter.com/Ega2xnXLVm
— ハマチさん (@ss19941122) November 17, 2020
その後のタイトル画面からセーブデータ選択画面でも今まで途切れていたところが繋がっています。
これだけでも買った価値がありました。
音声が左右逆になっている問題
こちらのケーブル、音声出力が左右逆(本来左から出るべき音が右から出て、左から出るべき音が右から出る)でした。購入の際はご注意ください
検証した動画です。
特に格闘ゲームなどでは左側にいるキャラの必殺技が右から聞こえてきたりして気持ち悪い場合があります。
そういう場合、ソフト側のオプションにステレオ/モノラルの切り替えがある場合はモノラルに設定してください。
ソフト側に切り替えがない場合でも本体のマルチプレイヤー画面(設定画面)で「保存データ管理」>「ユーザー設定画面」>「その他の設定」に「音声出力」の項目がありますのでそちらをモノラルに設定することで切り替えられます。
まとめ
比較してしまうと画面の綺麗さでは RGB に軍配があがりましたが、Hyperkin の HDMI も汚いというわけではなく、十分綺麗でした。
手持ちのケーブルがコンポジットであったり、テレビの端子が HDMI しかない場合には第一候補としても良いと思います。
セガサターン専用とはいえ、これでこの値段ならかなり安いです。