別売りのモデムをつければネット対戦も楽しめるセガサターンにはこんな周辺機器もありました。 今回はセガサターンフロッピーディスクドライブを紹介します。 元々使用者が少なかったためか現在は若干のプレミア価格となっています。
本来の主用途はネット
パッケージには SEGASATURN NETWORKS のマークが入っていて、ネット接続のための周辺機器という位置づけです。 付属のセガサターンFDDオペレータを使用することで本体やパワーメモリーに保存されたセーブデータをコピーして保存することができます。
また、一部のソフトではパワーメモリー同様の扱いでセーブデータの保存先として選択することができます。 他にも、光栄から発売されたセガサターン ワープロセットでも使用できるようです。 フロッピーディスクドライブの定価は9800円です。
FDDでの直接保存に対応しているソフトは以下のものがあります。
- AZELパンツァードラグーンRPG
- カルドセプト
- デザエモン2
- ゲームベーシック for SEGASATURN
FDDでは内部を2分割して拡張メモリー1, 拡張メモリー2として使用します。 本体の保存データ管理では上が本体、下がカートリッジに固定ですが、FDDオペレータのこの画面では上下それぞれの媒体を左右キーで変更することができ、コピー元、コピー先を好きな組み合わせで選んでコピーすることができます。

Saturn Gamer’s Cartridge という海外製のカートリッジを使うことでも FDD へのアクセスができるようです。 詳しくは下記のサイトで解説されています。
フロッピーに保存できる容量
2つに分割された領域のうち、1つあたりのブロック数は約12000です。 パワーメモリーが約8000なので、フロッピーディスク1枚でパワーメモリーの3倍くらいの容量があります。 ただし、パワーメモリーは1ブロック単位で保存ができますが、フロッピーの方は64ブロック単位になるので、パワメモリーで1ブロックのものをフロッピーにコピーすると64ブロック分消費することになり、65ブロックのデータだったら128ブロックという具合になります。 そのため、細かいデータがたくさんある場合は拡張メモリー1個分ではパワーメモリーのデータをコピーしきれない場合があります。

パワーメモリーを全バックアップできるということは、こういう状態になっても……。

データをコピーしてから初期化すると……スッキリ! そのあとまたデータを戻せばOK。

セーブデータについている面白コメント
今回、バックアップ作業中にコメントが面白いデータを見つけました。


これはスペースハリアーのデータ。 スペースハリアーをプレイしたことがある人は何のことかわかりますね。

これはサターンボンバーマンファイト。 プログラマが適当に付けたのかなw

野々村病院のセーブデータがたくさんありましたが…… マル秘シーンの直前のセーブデータでもとってあったのでしょうか(そんなシーンあったかな……) 10ブロック×8データでカートリッジ上では80ブロックですが、FDDの場合512も消費してしまいます!

以上、セガサターンフロッピーディスクドライブの紹介でした。 中古で購入される際はFDDオペレータのディスクが付属しているかくれぐれもご注意ください。