これまで RetroTINK-5X Pro でアップコンバートした映像をキャプチャしていたのですが
昨年末に後継機の RetroTINK-4K が販売開始されたので、最近はこちらに乗り換えて使用しています。
先日サターンに関する内容のファームウェアアップデートがありましたので更新しました。
ついでにその忘備録を書いておきたいと思います。
現在の SD カードの状況をバックアップ
RetroTINK-4K が RetroTINK-5X Pro に変わってよりパワーアップしたところのひとつは、
設定が SD カードに保存されていることです。
これによって現在の状況をバックアップできるし、何かあった時に元に戻せる安心感があります。
アップデートの前にまず現在の内容をバックアップしておきましょう。
私の場合は SD カードのルートを丸ごと zip にアーカイブしてバックアップしています。
ダウンロード
作者の Mike Chi さんの X でファームウェア更新のポストを確認
New RT4K Firmware!!
-Sega Saturn Auto-Sampling Support! (thanks @WobblingP for helping with testing and profiles)
-Rewrite of auto-sampling/phase for better stability
-Rewrite of inverse 3:2 and 2:2 deinterlacers (now games such as FFX should be playable)
-Improved Analogue… pic.twitter.com/ZuHGIvZoTJ
— Mike Chi (@retrotink2) February 3, 2024
こちらから新しいファームウェアのアーカイブをダウンロードします。
一応、下記のコマンド(macの場合)でサイトに記載されている SHA-256 ハッシュ値と一致するかチェックをしておきます。
sha256sum <ファイル名>
ファームウェアのファイルの配置
ダウンロードしたアーカイブを展開すると
rt4k_121.rbf (バージョンによりファイル名は異なる)
rt4kup.bin
という2つのファイルが出てきますので、これを SD カードのルートにコピー(上書き)します。
この際、SD カードに残っているこれまで使用していた rt4k_XXX.rbf ファイルは消してはいけません。
消すと RetroTINK-4K が立ち上がらなくなってしまいます。
毎回アップデートの際には忘れていて、ついついやってしまいます。
(バックアップを取っているおかげで、そこからファイルを戻して事なきを得ました)
ファームウェアの更新
RetroTINK-4K を起動後、メニューを表示させ
Advanced Settings > OSD/Firmware > Firmware Update – Check SD Card を選択すると、自動的にファームウェアが更新されて再起動します。
プロファイルの更新
Wobbling Pixels さんの X で、新しいファームウェアに向けたサターン用プロファイルがアナウンスされているのでダウンロードします。
Retrotink 4K Profiles Update 2024-01-31
1.First install the latest Retrotink 4K firmware: https://t.co/RRtQcpftQ1
2. Download profiles here: https://t.co/zWJg64TlwM (Check out the installation guide!)
3. Video tutorial about the new Sega Saturn profiles: https://t.co/FHHrmkfKwz pic.twitter.com/dPeyaUWd2a— Wobbling Pixels (@WobblingP) February 3, 2024
旧ファイルの削除
SD カードに今回更新のあった下記のファイルが残っている場合は削除します。
profile\Sega Saturn\Wobbling Pixels NTSC & PAL RGBL - Razor Sharp
profile\Sega Saturn\Wobbling Pixels NTSC & PAL RGBL - Sharp
profile\Sega Saturn\Wobbling Pixels Game Profiles NTSC & PAL RGBL
profile\Sony PSP (Go)
新プロファイルのコピー
展開したプロファイルzipファイルの中の image と profile を RetroTINK-4K の SD カードのルートにコピーします。
新プロファイルの適用手順
サターンはゲームによって(さらには画面によって)異なる画面モードが使用されているため、
プロファイルの中から最適なものを選択する必要があります。
詳細は Wobbling Pixels さんの YouTube 動画にて公開されていますが、
- Wobbling Pixels NTSC & PAL RGBL – Sharp > Saturn DAR Main – Sharp を選択してみる
- 問題なければそれでOK、ぼやけている、かすれている、線がだぶっているような場合は次へ
- Wobbling Pixels NTSC & PAL RGBL – Sharp > Saturn DAR Secondary – Sharp を選択してみる
- 問題なければそれでOK、ぼやけている、かすれている、線がだぶっているような場合は次へ
- Auto Phase Detect を実行する(メニューから選ぶ or リモコンのボタンを押す)
- 問題なければそれでOK、ぼやけている、かすれている、線がだぶっているような場合は次へ
- Wobbling Pixels NTSC & PAL RGBL – Sharp > Saturn DAR Tertiary – 640×480 only – Sharp を選択してみる
- 問題なければそれでOK、ぼやけている、かすれている、線がだぶっているような場合は次へ
- Auto Phase Detect を実行する(メニューから選ぶ or リモコンのボタンを押す)
自分の場合はその後、Advanced Settings > Image – Scaling/Cropping > Auto Crop – Full Crop to 4:3 を実行して画面サイズを最適化した後、Advanced Settings > Acquisition – RGB/Component ADC > Gain – Red, Green, Blue の項目で明るさを調整して、新規ファイルとして保存。
New Profile 0.rt4 としてSDカードのルートにファイルが作成されているのでこれの名前をそのゲームの名前にリネームし、自分で作ったゲームごとのプロファイルを入れておくフォルダに移動しています。
RetroTINK 5X-Pro では微妙に苦戦していたソフトもくっきりです。
(ただ、RetroTINK 5X-Pro では出来ていた、ドリームキャストの 576i 表示に関してはまともに表示できない??)
値段はかなりお高いですが、自分としてはゲームごとのプロファイルを簡単にいくつでも保存できるところや
クロップや明るさの調整が簡単にできるところが気に入っています。